多くを支えるキャリア、どう築く?|「会社・業界・職種選び」の相談
2025年3月に大学(学士)を卒業予定,22歳男性
相談日: 2023年11月26日
2
2人のサポーターが回答
相談・質問の内容|多くを支えるキャリア、どう築く?
相談です。私は大手金融系Sierを志望しています。下記のような論理構造で就活の軸や志望動機を作りました。そこで二点ほど相談があります。
相談①
原体験と人生の目的のつながりに納得感があるか。
塾で働いている中で、自分が相手にできる(支えられる)人数は限られている上に、若年層しか支えられていないことがネックだった。そのため、将来はもっと多くのもっと幅広い層を支えられる仕事をすることでより多くのやりがいを感じたいと思った、のような流れで納得していただけるかが不安です。(相手にできる人が多ければその分やりがいを感じることにつながるのか?、実際に老若男女などの幅広い層に貢献してやりがいを感じた経験はないの?など、突っ込まれる気もします)
一応、多くの人に貢献する仕事の中でも、なぜITで、Sierで、金融系でなければいけないのか、という理由はそれぞれ準備しているのですが、この原体験と人生の目的の部分が若干論理的ではない気もしています。
相談➁
市場価値のある人材になれる、という理由は悪印象か。
Sier(上流から下流まで担当できる)はビジネススキルと技術面のスキルの両方を成長できるのが魅力だと思っています。しかし、なぜそれが魅力なのかと考えると、より市場価値の高い人材になれるから、という理由になってしまう気がします。それを言ってしまうと、転職も視野に入れているような雰囲気が出てしまい、悪印象な気もするのですが、どうなのでしょうか。もう少しうまい言い方などあれば教えていただきたいです。
原体験
・塾で生徒の課題を解決し、貢献することにやりがいや幸せを感じてきたが、自分が相手にできる(支えられる)人数は限られている上に、若年層しか支えられていないことがネックだった。そのため、将来はもっと多くのもっと幅広い層を支えられる仕事をすることでより多くのやりがいを感じたいと思った
・自分が塾で培ってきた課題解決力の活きる仕事がしたい
↓
人生の目的
顧客の課題を解決し、幅広く多くの人々を支えられる仕事をしたい(→それがより多くのやりがいにつながる)
↓
就活の軸(人生の目的を達成するために必要な要素(ザックリ))
①ITで人に影響を与えられること
→理由は三つほどあり
➁ビジネス面でも技術面でも成長できること
③影響力が大きく、幅広い人々に貢献できること
↓
志望動機(人生の目的を達成するために必要な要素(より詳細))
※一番メイン①プロジェクト規模がグローバルかつ事業規模が最大であり、AIなどの先端技術も積極的に取り入れているので幅広いニーズに対応できる
➁金融という信頼関係が重視される環境であること
③研修制度が充実していて成長風土も強い
④ユーザー系であること。ユーザーとの距離が近いため、ユーザーの感想をダイレクトに受けられる機会が多いと思います。そのため、やりがいを感じる機会は大きいのかなと思います。また、システムを育てていくやりがいもあると思います。お客様(経営母体)である○○グループさんとは継続的な関係であるので、短期的なシステムを作るというより、継続的にシステムを育てていくやりがいなども感じられると考えました。
⑤思いやりのある人が多く、一緒に働きたいと思えた
キャリエモン を使ってみよう
プロのキャリアサポーターから
応募書類添削・キャリア相談 などを無料で受け放題!
応募書類添削・キャリア相談 などを無料で受け放題!
回答タイムライン(2)
多くを支えるキャリア、どう築く?
多くを支えるキャリア、どう築く?
- (株)UZUZ代表取締役 岡本啓毅回答日: 2023年11月27日大枠として論理構造としては大きなずれはないと感じました! 細かい部分でパワーアップできそうなポイントをいくつかお伝えしますね。 >原体験と人生の目的のつながりに納得感があるか。 ITに行く手前にもう1ステップくらいあると、「だから塾からITなのか!」と感じてもらいやすいかも知れません。 例えば、「もっと多くの人に価値提供したいけど、自分一人では⚪️人が限界だと思った。でもITの力を駆使して動画授業で1人の先生が何万人の生徒を支援できていることを知り、ITの力を知った。塾業界だと若年層に絞られるけど、業界を変えてITの力でより多くの世代に価値を届けていきたいと思った」的なイメージです。 >市場価値のある人材になれる、という理由は悪印象か。 IT業界では転職が一般的なため、そこまで悪印象にはならないと思います。 もし不安であれば「市場価値」という言葉を言い換えると良いかもしれませんね。 例えば「スキルを身につけてより多くの方に価値を届けられるようになりたい」などの表現にすれば、人生の目的との一致感も伝わり、転職の気配もあまりしなくなるのではないかと思います。 >③研修制度が充実していて成長風土も強い 「研修制度が充実している」は新人として入社する上ではメリットになるプラスポイントですが、「自ら学んで成長する人を採用したい」と思っている企業が多いため志望動機ではあえて伝えなくても良いかもしれません。
- ヤギのさくらちゃん回答日: 2023年11月27日添削に必要な情報を豊富に添えていただいて、相手の立場で細かなところまで考えられるのが素晴らしいですね🌷 岡本啓毅さんとは別の視点でコメントします。 > 相談① 原体験と人生の目的のつながりに納得感があるか。 「やりがい」について、「やりがい」という既存の言葉で思考をとめてしまわずに、ご自身の言葉でご自身が何に価値を置くのかより細かく要素分解できるといいかもしれません。 例えば質問者さんにとっての「やりがい」において、「自分が良いと思ったことを積極的に実行できること」という要素が大きな比重を占めるのであれば、金融系SIerは万が一内定をもらってしまっても入社しないほうがいいでしょう。なぜなら、金融系は制約が大きいからです。ちょっとした事故による損害が莫大になるため、また業界の気質から、リスクを避けて保守的になる傾向が大きいからです。 > 相談➁ 市場価値のある人材になれる、という理由は悪印象か。 これは今考えずとも未来に先送りしていい話ですが、「価値を届ける対象は誰か」という視点を頭の片隅に置いておくといいと思います🌱 現在の市場において明確に金額で示される「価値のある能力」とは、「不特定多数にとってまぁまぁ価値のある能力」のことです。 なぜなら実際に「価値がある」と評価するのは「市場」という匿名・平均化された何かではなく、具体的にあなたを雇用する雇用主であり、あなたの成果物を利用するユーザーであるからです。 当然いま現在の市場価値なんていうものは数年後には変わっています。技術は日進月歩だからです。それなのに現在において市場価値があるものを身に着ける偽りの成長の幻想によって本当の成長をとめてしまう人が後を立ちません。 本当の成長とは、「市場」にあるのではなく、今あなたの目の前にいる人たちに対して最大限の価値を提供するために試行錯誤した先にあります。 また市場価値とは、「これができるんならお前じゃなくても誰でもいい」という意味です。代替可能な人材に価値があるのでしょうか。 仮に現在の「市場」に評価されずとも、自分自身が「これは価値があるものだ」と信念を持ち、誰になんと言われようとも時間と金と労力を投資して泥臭く積み重ねてきた人は「ああ、あなたしかありえない」と重宝されます。