

エントリーシートを記入しているとき「自由記入欄って何を書けばいいの?」と手が止まる人も多いのではないでしょうか。
企業によっては「任意」「ご自由にお書きください」などと表記されており、どう対応するべきか悩むことも多いでしょう。
この自由記入欄は、実は採用担当者にとって「その人らしさ」を知る貴重な判断材料になっています。
うまく活用すれば、他の応募者と差をつけるチャンスです。
この記事では、エントリーシートの自由記入欄に書く内容をどう選び出すかについて詳しく解説します。
この記事を読むことで、自分らしさをアピールし採用担当者に評価されるESを作成することができますよ。
エントリーシートの自由記入欄でよくある4つの悩み
「自由に書いてください」と言われると、かえって何を書けばいいのかわからなくなってしまいますよね。
エントリーシートの自由記入欄は、内容も形式も指定がない分、就活生にとっては「正解が見えづらい難所」になりがちです。
多くの人がESの自由記入欄を前に悩むポイントは以下の4つです。
- 何を書けばいいのかわからない
- 他の項目と重複してしまう
- 自己PRとどう差別化すればいい?
- 書かないと評価が下がる?
自由記入欄といってもESに欄が設けられているということは、企業には何らかの目的があるはずです。
そのため自分らしさをより知ってもらうためにも空欄で提出することは避け、企業が求める人物像を意識しながら書くことが大切です。
では、以下のQ&Aを例にしながらESの自由記入欄に適切な内容のポイントについて見ていきましょう。
【食品製造職志望のESの自由記入欄の内容】
下記の職種を希望する理由は、機械のメンテナンスに興味があるからです。
私は機械を触ることが好きで、自宅のプリンターが壊れた際、自分の手で直したことがあります。
そのときに達成感を抱き、興味を持ちました。
この例文の良い点は次の3つです。
1 | 2 | 3 |
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全体の構成を考えて希望職種の理由を書いている | 少ない文字数で分かりやすくまとめられている | 自身の経験も交えて書かれている |
エントリーシートの構成:基本情報・自己PR・ガクチカ・自由記入欄・希望職種 | 100文字以内の指定あり | プリンターを自分で修理した |
限られた文字数の中で、ご自身の経験から希望職種に触れた内容が書けています。
志望職種は実際に日々仕事をしていく内容であるため、そこに「興味がある人」であることが伝わると、企業側も入社後の活躍イメージがつきやすくなります。
Q&Aのプロのキャリアサポーターの回答によると「機械を触ることが好き」だからこそ、どのように仕事をしていきたいかも併せて伝えてもらえるとより良いとのことです。
Q&Aでは、上記の例文についてさらに詳しくフィードバックがされているので、合わせて読んでみてください。
企業がエントリーシートに自由記入欄を設ける意図は?
自由記入欄は、他の項目と比べてルールが曖昧で「なぜわざわざ設けられているのか?」と疑問に思う人も多いでしょう。
実はこの欄は企業側にとって、以下をチェックするポイントでもあるのです。
- 応募者の「主体性」や「思考の深さ」を見たい
- 設問では拾いきれない「その人らしさ」を知りたい
- コミュニケーション力・文章力の確認
そのため、何も書かずに提出するのは非常にもったいないことです。
自分の魅力をよりアピールするための貴重な機会とし、企業にも熱意を伝えるためにもしっかり記入しましょう。
以下のQ&Aには自由記入欄(備考欄)に記載すると良い内容に関して解説されています。
【ESの備考欄に記載すると良い具体例】
1 | 2 | 3 |
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ESで書ききれなかったアピールポイント | 企業への熱意や入社意欲 | その他、企業に伝えておきたい情報 |
ESの他の項目で書ききれなかった具体的なエピソードや実績を簡潔にまとめる。 | 企業への志望度の高さや、貢献したいという意欲を具体的に示す | ESの記入に関して特別な事情がある場合や、企業に伝えておきたい特記事項があれば、簡潔に記載(留学経験など) |
また自由記入欄(備考欄)を記載する際に気を付けたいポイントは以下の4つです。
1 | 2 | 3 | 4 |
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簡潔にまとめる | 誤字脱字に注意 | 企業が求める人物像に合致する内容にする | ネガティブな情報は避ける |
・長文にならない ・要点を絞って簡潔にまとめる | 企業に提出する正式な書類であることを意識 | 企業理念が求める人物像を確実に把握する | 持病や家庭の事情など、ネガティブな情報は基本的に記載しない |
またエントリーシートで記載した他の項目の内容を深堀りして、異なる視点から具体的なエピソードを添えて自分の強みを記載していくこともおすすめです。
エントリーシートの自由記入欄には何を書く?記載内容の選び方4ステップ

「自己PRや志望動機と重複しないように」と考えるほど、内容の幅が狭まり、手が止まってしまうこともあります。
自由記入欄にふさわしいテーマを選ぶために押さえておくべき基本の考え方は以下3つ。
- 自己理解(自分をどう見せたいか)
- 企業理解(その会社が求める人材は?)
- ES全体のバランス(他の項目で触れていないことは?)
エントリーシートの自由記入欄で書くべき内容を選ぶには「企業が知りたいこと」と「自分が伝えたいこと」の交差点を見つけることがカギです。
3つの観点を押さえると、自然と「書くべきこと」が絞れてきます。
ここでは、より深掘りして具体的な選び方のステップとポイントを解説します。
ステップ1:ESの他の設問と重複していないか確認
自由記入欄はあくまで「補足」や「+α」のアピールをする場です。
以下のQ&Aにあるように、自由記入欄には自身の個性や魅力をより印象づけるアピールを選ぶと良いでしょう。
補足や+αになる要素の例
- 志望動機をさらに深堀りしたこと
- ガクチカや自己PRで記載した内容以外でアピールしたい取り組み
- 入社後に取り組みたいこと
他の欄には記入されていない情報かつ、応募企業に合ったアピールをすることで、より自分の魅力を採用担当者に伝えることができます。
指定された文字数に合わせて「結論&エピソード」の構成で伝えられる内容を選ぶこともポイントです。
ステップ2:企業側が知りたがっていることを推測
次に企業の募集要項や採用ページから「どういう人物を求めているか」を読み取りましょう。
読み取ったうえで、企業が求める人物像に合ったアピールポイントを選ぶことが大切です。
では以下のQ&Aを参考に見てみましょう。
企業側は応募者のアピールポイントを聞くことで、何を知ろうとしているのでしょうか。
【企業が「人生で最も熱を入れたこと」を質問する背景】
1 | 2 |
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目標達成へのアプローチについて知りたい | 情熱とモチベーションについて知りたい |
・どのようなアクションを起こしたか ・どのような結果を出したのか | ・どのような状況でも諦めずにやり抜けたことがあるか ・自分の成長のために情熱を注げるものがあるか |
では、上記のポイントが反映された例文を見てみましょう。
【例文】
-
私が最も熱を注いだのは2浪目の大学受験です。
幼い頃から食に興味があり、また日本に唯一の学部という点にも惹かれ◯◯学部への進学を目指しました。
高校時代からまったく勉強していなかったのもあり、一浪目はとりあえず言われた事をやり、自分の勉強法が定まらず、不合格に終わりました。
その反省を生かし、二浪目は地元の塾を勉強法の基礎から教えてもらえる、を基準に10校比較しました。
入塾から退塾まで毎日担当の先生からのフィードバックを受け、それを元に毎日自分の勉強のやり方を見直しました。
また、人より量をこなす必要があると考え、夏には睡眠3時間、その他1時間とし20時間勉強ウィークを設けるなど徹底的に努力しました。
人の意見を素直に取り入れ、人より時間をかけた結果、偏差値は38から59まで上がり、第一志望の大学に合格できました。
この経験を通じ、やると決めたら最後までやりきる忍耐力を養うことが出来ました。
この例文は、目標に向けた努力や問題解決能力、行動力についてアピールできており、企業が知りたい内容について伝えられています。
上記のQ&Aにはこの例文の内容をさらに効果的なアピールに変えるために、プロサポーターから具体的なフィードバックがされていますので、読んで参考にしてみてください。
ステップ3:「この企業だからこそ伝えたい」エピソードを洗い出す
ESの自由記入欄で他の応募者と差をつけるためには「この企業だからこそ伝えたいこと」を意識するのもポイントです。
例えば、企業理念に共感したエピソードや、自分の経験が業界・職種とどうつながるかなどを意識して書くことがおすすめです。
次のQ&Aを参考に、具体的な応募先の企業に合わせて自己PRに最適なエピソードを選ぶ際のポイントをまとめたので、見ていきましょう。
自己PRに最適なエピソードを選ぶポイント
- 企業の求める人物像合わせた自分の強みが伝わる内容を選ぶ
- 行動した成果が伝わる内容を選ぶ
このポイントを踏まえた例文を見てみましょう。
【電機メーカーの営業職志望者の自己PR】
アルバイトでは、ホールとキッチンを担当し、柔軟に対応できる力を養いました。
さらに、新人教育を任され、3ヶ月以内に新人スタッフを主要な業務に関しては1人前レベルにまで引き上げ、チームのパフォーマンス向上に貢献しました。
この例文は電機メーカーの営業職に必要とされるチームでの協働力をアピールできており、入社後に粘り強く頑張る姿がイメージできる内容になっています。
また具体的な行動とその成果についても分かりやすく伝えられています。
上記Q&Aには最適なエピソードを選ぶためのポイントがアドバイスされているので、ぜひ読んでみてください。
ステップ4:文字数と内容のバランスを確認する
企業は応募者のESから伝えたいことを簡潔にまとめる力も読み取ろうとしています。
そのため自由記入欄に字数制限がある場合は、要点が伝わるように分かりやすくまとめることが重要です。
そのためには、テーマを1つに絞り、「エピソード+学びや想い」という構成がおすすめです。
以下のQ&Aから決められた字数でまとめるコツについて見ていきましょう。
【400字の自己PR】
私の強みは問題解決力です。
スチューデントアシスタントとして、下級生のプレゼンテーション大会に向けたグループワークのサポートを行った際、課題は学生の意欲を引き出すことでした。
信頼関係が未構築の状態での助言は効果が薄いと感じたため、コミュニケーションを重ね、彼らの不安や考えを理解することから始めました。
その後、「情報共有の不足による作業の重複」や「リーダーシップの欠如による混乱」といった、同じ学生だからこそできる自身の経験を交えたアドバイスを行うことで、グループワークへの理解を深める手助けを行いました。
また、定期的に進捗確認を行い、今後の方針を明確化することで、長期的なモチベーションの維持をサポートしました。
結果、学生一人一人に責任感と自信が生まれ、作業の効率と進行が向上しました。
大会では全65グループの中から最優秀賞受賞グループを担当クラスから輩出することもできました。
今後は問題解決だけでなく、問題の芽を事前に防ぐ「予防線」として、組織の円滑な運営を支える存在でありたいと考えています。
決められた字数の中で、より効果的にアピールするためには「成果レベルの高さ」と「成果につながる取り組み内容」の2つの要素を中心に文字数を割くと良いでしょう。
なぜならその2つの要素によって採用担当者は応募者が入社後に活躍できるかを判断しているからです。
Q&Aには上記自己PRをどのように添削すれば「多様な取り組みで結果を出しており、入社後も活躍してくれそうだ」と思ってもらえるかをキャリアサポーターが解説しています。
ぜひチェックしてみてください。
【例文あり】通過しやすいエントリーシートの書き方
ESは、多くの企業で最初に設けられる選考ステップで第一印象を決める書類です。
応募者の数が多い企業ほど、ESは「この人に会うかどうか」を決める重要な判断材料になります。
つまりどれだけ魅力的な人物であっても、ESで伝わらなければ面接のチャンスすら得られません。
そのため通過しやすいESを書くスキルは、内定獲得に直結すると言っても過言ではないでしょう。
そこで、ここでは通過しやすいESの書き方を例文を紹介しながら解説します。
ぜひ参考にして、自分の良さが伝わる魅力的なESを作成してみてください。
「志望動機」の書き方と例文
志望動機が他の企業にも当てはまってしまう内容だと「うちの会社でなくても良いのかな」と思われてしまうかもしれません。
そのため、なぜその企業でなければならないのかを深掘りし、具体的に志望する理由を書く必要があります。
以下のQ&Aの例文とフィードバックを参考に、パーソナルな志望動機にするためのポイントを確認していきましょう。
【建設業界の総合職(施工管理)の志望動機例文】
私が建設業界、特に内装業を志望する理由は、「人と人が交流する空間を作り上げたい」という想いがあるからです。
私はこれまで、人間関係の中でチームに溶け込めずにいる人に対して、自ら積極的に声をかけ、自然に輪に入れるよう働きかけることが多くありました。
そうした経験から、人と人とが安心して関われる空間の大切さを実感し、それを形にする仕事に魅力を感じました。
中でも貴社は、開発から維持管理まで一貫して対応し、飲食店やオフィスなど多様な空間を手がけている点に強く惹かれました。
また、3年間続けている飲食店でのアルバイトでは、臨機応変な対応を心がけながら信頼関係を築き、忙しい時には指示や後輩のフォローを通して、働きやすい職場づくりにも貢献してきました。
これらの経験を活かして、貴社のようにお客様の多様なニーズに寄り添いながら丁寧な空間づくりに貢献したいです
この例文から伝わってくる内容は以下の2点です。
- 人と人が交流する空間を作り上げたいという想い
- これまでの経験からくる強み
この志望動機をさらにパーソナル化し、「その企業でなければならない」ことが伝わる内容にするためのポイントは以下の4つです。
【志望動機を他と差別化するポイント】
1 | 2 | 3 | 4 |
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魅力を感じる企業の特色について自分の考えを添えられるとより差別化につながる | 企業の手がけている仕事についてより具体的な内容(プロジェクトなど)について触れる | その企業で働くことで自分がどのようなスキルや経験が得られるから魅力を感じているのか具体的に書く | アルバイトなどで培った強みが、応募先の企業でどのように活かせるのかを具体的に書く |
自分の強みや考えと企業の特色を結び付けながら内容を深堀りし、より具体的にまとめていくことで、他と差別化された魅力的な志望動機が作成できます。
この例文を企業が求める人物像を踏まえて、さらに魅力的に仕上げるための4ポイントを以下にまとめます。
志望動機を魅力的にまとめるポイント
- 職種への理解と具体的な貢献イメージを深める
- 企業の特徴と自分の価値観・経験をさらにリンクさせる
- アルバイト経験の成果や行動を「数字」や「変化」で具体化する
- 入社後にどう成長したいかという将来のビジョンについてふれる
これらのポイントを意識することで「熱意」だけでなく「理解力・行動力・将来性」がアピールでき、企業にとって「必要な人物」としてより評価されます。。
「自己PR」の書き方と例文
自己PRでは良いところをたくさん書いて、企業に自分の魅力を伝えたいと思う人も多いでしょう。
しかし良いところをただ並べるだけでは、「どのような人物」で「入社後にどのように活躍できる人なのか」が伝わりません。
そのため自己PRでは、「自分の強みの裏付けとなるエピソード」+「その成果」+「その企業での活かし方」の3点セットで書くことがおすすめです。
その準備として強み・価値観・経験の棚卸しを確実に行うことが重要です。
以下のQ&Aを参考にしながら、より魅力が伝わる自己PRの書き方を見ていきましょう。
【自己PR 例文】
私の強みは行動力があることです。
その背景には、強い思いがあっても、それを行動に移さなければ伝わらないという私自身の考え方があります。
その具体例としては、定年退職される先生のお別れ会を、私が主体となって開催したことが挙げられます。
退職させる予定の先生は、学生ほぼ全員から慕われ感謝されていた先生でした。
そのため私は、誰かがお別れ会を企画する人が出てくると当初は考えていました。
しかし周りの友達の誰かがお別れ会を開くという雰囲気はなく、このままでは私たちの感謝の思いが伝わらないと危機感を感じた私は、「お別れ会を開こう」と呼びかけました。
そしてお別れ会を行った結果、その先生はとても喜んでくださり、私たちの感謝の思いを伝えることができました。
以上から、行動力があるということが、私の強みであると考えています。
ビジネスの現場では行動力のある人材が求められているため、行動力を通して御社に貢献したいと考えています。
この例文で伝わる内容は次の2点です。
- 温かい人柄
- 主体性
この例文を企業が求める人物像を意識しながら、活躍がイメージできる魅力的な内容にするためのポイントは次の3つです。
【自己PRを作成する時のポイント】
1 | 2 | 3 |
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「行動力」の質の深掘りと具体的なプロセスの描写をいれる | 行動の背景にある「思い」と「ビジネスへの接続」を強化する | 企業への貢献イメージの具体化 |
・どのように参加者を集めたのか ・準備段階で困難はあったのか ・困難をどう乗り越えたのか | ・ビジネスシーンでどのように行動力を活かすか ・その結果企業にどのような価値をもたらすか | ・強みをどのように活かすことで企業に貢献できるかを具体的化する ・企業の事業内容や理念と絡めて伝える |
素晴らしいエピソードを活かすためにも、具体的な行動の内容、どのように仕事に活かせるかを具体的に伝え、企業に貢献できる人材であることをアピールしましょう。
上記のQ&Aには、例文に対する具体的なフィードバックがされていますので、ぜひ読んで、自己PR作成に活かしてください。
「ガクチカ」の書き方と例文
ガクチカを書く際に大切なことは、取り組みのプロセスと思考を明確にすることです。
小さな経験でもいいので「何を考え、どう行動したか」という自分なりの努力や工夫を明確に伝えることが大切です。
また「どうやって課題を乗り越えたか」「どんな困難があったか」など、行動のプロセスに焦点を当てると説得力が増します
以下のQ&Aでは、より自分の強みをアピールできるようにガクチカの添削を行っていますので、見てみましょう。
【SIer志望者のガクチカ例文】
私が学生時代に力を入れたことは、弁当屋での業務効率化です。
この職場では、ピークタイムにお客様の待ち時間が長くなり、顧客からの不満が寄せられることが課題でした。
お客様にとって快適なサービスを提供するためには、迅速な対応が不可欠だと感じ、私はその原因を探るためにスタッフと協力して業務フローを徹底的に分析しました。
具体的には、まずスタッフ全員と意見交換を行い、現場での実際の動きを把握しました。
その結果、業務の中で役割分担が不明瞭であったり、オーダーのタイミングが不適切であったりすることが課題として浮かび上がりました。
そこで、効率的な人員配置を提案し、各スタッフの役割を明確にすることで、業務の流れをスムーズにすることを目指しました。
このような改善策を実施した結果、待ち時間が半分ほど短くすることができました。
顧客満足度が大幅に向上しました。お客様からの「待たされることなくスムーズにサービスを受けられた」という声が増え、リピーターも増加しました。
この経験を通じて、私は課題発見力とチームワークの大切さを学び、現状を改善するための行動力を身につけることができました。
特に、仲間と協力し合いながら目標に向かって進むことが、組織全体の成果に繋がることを実感しました。
この例文で良い点は以下の2つです。
- 強みを伝えるエピソードが具体的に書かれている
- 行動による成果が明確に伝わる
この例文をさらに改善し、強みを分かりやすく伝えるためのポイントは以下の3つです。
【分かりやすいガクチカを作成するポイント】
1 | 2 | 3 |
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具体的な課題と自身の行動を深掘る | SIerの仕事との関連性の強調 | 目標設定とチーム内での役割 |
・課題がなぜ発生していたのか深掘る ・提案に至るまでにどのような分析や思考プロセスを経たか | SIerの仕事にどのように貢献できるのかを意識する | 目標を達成するためにチームの中でどのような役割を果たしたのか |
以上のポイントを押さえることで、行動に裏付けされた強みが分かり、人物像が伝わりやすくなります。
また経験を活かしてどのように業務で貢献できるかも伝えることで、より入社後の活躍イメージを持ってもらいやすくなります。
上記のQ&Aでは、キャリアアドバイザーによる具体的なフィードバックと、添削を反映した例文がありますので、合わせて読んでみてください。
「趣味」の書き方と例文
エントリーシートで趣味を書く際に大切なのは「人柄や強みが伝わる内容にすること」です。
「読書」「旅行」など一言で終わらせず、どんなジャンルが好きか、どんな楽しみ方をしているかを具体的に書くと良いでしょう。
また趣味から「継続力」「観察力」「発想力」などが身についたことを示せると、評価につながりやすくなります。
以下のQ&AではESで伝える趣味の内容や制限字数内に収めるポイントについての相談に対して回答がありますので、見ていきましょう。
【趣味の例文】
私は、ウォーキングすることが趣味です。
時間があるときは、1日1時間程度、祖母と一緒に自宅周辺を歩いています。
始めたきっかけは祖母と共に適度な運動を通じ、健康を維持するためでした。
ウォーキングを継続するなか季節の移り変わりや日々の時間帯によって町の様子が違うという発見があること。
加えて、散歩を通じ近所の方などと会いコミュニケーションをとれるため健康維持だけでなく自身にとって1つの楽しみとなっています。
入社した際は、趣味を通じ自身の心身のバランスを保ちながら、貴組合の一員として地域に貢献できる職員として活躍したいです。
この例文の良いポイントは、以下の2つです。
- 優しい人柄が伝わる
- 趣味で得られることを仕事に活かす姿勢が伝わる
150字という字数制限は、企業側としては詳しいエピソードを求めているのではなく、人物像を知りたいと考えていると思われます。
そのためポイントを押さえながら、簡潔にまとめることが大切です。
キャリアアドバイザーによる添削後の例文を紹介します。
【改善後の例文】
1時間程度、祖母と自宅周辺を散歩することが日課です。
当初健康維持が目的でしたが、季節の移り変わりや時間により町の雰囲気が変わることを発見したり、近所の方と関係を深めたりと現在は楽しみの1つとなっています。
入社後もウォーキングを継続し、心身のバランスを保ちながら貴組合の一員として活躍していきたいです。
さらにキャリアアドバイザーから次の2点がアドバイスされていますので紹介します。
- 制限文字数内で文を作成する時には一度、文字数を考えずに書き出してみる
- 丁寧に伝えようとしすぎている部分や、言い回しで短くできる部分を変更する
少ない文字数でも人柄が伝わるように、ポイントを絞って分かりやすく簡潔にまとめることが大切です。
「長所・短所」の書き方と例文
「長所・短所」を書く際は、自己理解の深さと仕事への活かし方・向き合い方を伝えることが重要です。
単なる性格紹介ではなく「だから私はこう行動する」「このように改善している」まで落とし込むことで、評価されやすくなります。
Q&Aから、長所・短所の例文とキャリアサポーターによるフィードバックを見てみましょう。
【長所・短所の例文】
長所は、提案力です。
アルバイト先のスーパーでは、日々の売れ行きを観察し、他店の陳列方法も参考にしながら、商品の陳列改善を提案しました。
具体的には、売れ筋商品の陳列スペースを拡大し、顧客の目に留まりやすいよう工夫。
また、関連性の高い商品を近くに配置することで「ついで買い」を促進する陳列を考案・実行しました。
このように、私は常に問題意識を持ち、主体的に改善策を提案する姿勢を大切にしています。
短所は、忙しい状況下で確認が甘くなってしまう点です。
アルバイトのレジ業務では、混雑時にテイクアウトの商品を渡し忘れるミスが発生しました。
そこで、確認事項をまとめた注意書きを作成し、レジカウンターに掲示。
商品を渡す際には、注意書きを指差しながら声に出して確認することを徹底しました。
この経験を通じて、重要な業務では事前に確認すべき項目をリスト化し、一つひとつチェックする意識を持つようになりました。
この例文の良い点は、以下の2点です。
- 具体的なエピソードが述べられている
- 短所を述べた後、改善のための工夫を伝えている
この例文をさらに深掘りし、採用担当者に評価される内容にするためには、以下2つのポイントも意識すると良いでしょう。
- エピソードの中身によりフィットするように強みを表現する
- 行動に繋げるための根回しなどの過程についても伝えることで解決力の高さを伝える
まとめ
自由記入欄は、想いや姿勢を伝えられる余白です。
決まったフォーマットがないからこそ、自分らしさを出す絶好の場と考えましょう。
書く内容に迷ったら「応募先の企業の人にどんな自分を知ってほしいか」を考えてみてください。
自由記入欄は使い方次第で大きなアドバンテージになる項目なので、自分の言葉で伝えることが大切です。
ESは面接に進めるかどうかを大きく左右するため「通過しやすいES」の書き方を知ることがとても重要です。
本記事で解説したことや、Q&Aを参考に、丁寧に、本気の思いを込めて作成してください。
エントリーシートで自分をアピールし、他の就活生と差をつけたいなら、キャリエモンのQ&Aをぜひ活用してみてください。
就活の現場を熟知したプロのキャリアアドバイザーが、リアルな悩みに丁寧に回答しており、自己PRや自由記入欄の書き方に迷ったときの心強いヒントが満載です。
さらに、もっと具体的なアドバイスがほしい方は「キャリアサポート」を通じてオンラインで直接相談することも可能。
ESの添削から、志望動機の深掘り、面接対策まで、あなたに合わせたサポートが受けられます。
就職・転職活動の心強いパートナーとして、ぜひ一度ご相談ください。

