

「自己PRって、自分の強みを伝える場面だと思うけど……長所とはどう違うんだろう?」
就活準備を進める中で、こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
実は、自己PRと長所には少しだけ役割の違いがあります。自己PRは「強みを仕事でどう活かせるか」を伝える強み、長所は「人柄や性格的な良さ」を表すものです。
この違いを知っておくことで、自分らしさをより自然に、魅力的に伝えられるようになります。
この記事では、自己PRと長所の違いを整理しながら、強みの伝え方や面接での話し方についても、具体例を交えて解説していきます。
「なんとなくモヤモヤしている…」という人にも、ヒントになるはずです。
「長所」と「強み」の違い
「長所と強みって何が違うの?」という疑問は、就活生から特によく寄せられる質問の1つです。
強みと長所は、一見似ているように思えますが、就活において伝える目的が異なります。
- 強み:企業に対して「入社後にどう貢献できるか」を伝えるもの。仕事に活かせるスキルや経験、成果を通じて、戦力としての価値をアピールする役割を持つ
- 長所:「この人はどんな性格か」「社風に合うか」といった人物的魅力を伝えるもの
強みでは、成果や実績が重視されるのに対して、長所では性格の一貫性や再現性が評価される傾向にあります。
したがって「どの角度から自分を伝えるか」によって、強みと長所は使い分ける必要があるのです。
それぞれの違いをより明確に理解するために、以下の比較表で整理してみましょう。
項目 | 強み | 長所 |
---|---|---|
主な目的 | 企業における活躍の可能性を示す | 人柄や価値観のフィット感を示す |
内容の焦点 | 業務成果・経験・スキル・課題解決 | 性格・行動のパターン・考え方 |
評価される点 | 客観的成果(数値・反応)・論理性・再現性の高さ | 安定した行動特性・協調性・継続性 |
伝え方の工夫 | 結論→行動→結果の構成で端的に伝える | 日常的な行動や周囲の評価を交え自然体で伝える |
上記のように、同じエピソードでもどこに焦点を置くかによって、自己PRとしても長所としても活用できます。
例えば、アルバイトで新メニュー導入を成功させた経験がある場合では次のように使い分けましょう。
- 自己PRとして伝える場合:「分析と改善提案により売上20%アップに貢献した」など、成果や数値に注目して話す
- 長所として伝える場合:「メンバーの意見を尊重し、チームで協力して取り組んだ」など、行動姿勢や人柄を際立たせて伝える
このように語り分けることで、同じ経験でも異なる魅力として企業に伝えることが可能です。
以下のQ&Aでは、「自己PRと長所の違い」や「面接での答え分け」について解説しています。
自己分析や面接準備で答え方に自信が持てないと感じたら、ぜひ参考にしてみてください。
長所を活かした自己PRにするには?【3つのポイント】
「自分の長所って強みになるの?」と迷う人も多いものです。自己分析で性格を見つめ直し、仕事にどう活かせるかを整理することで、自己PRにつながります。
ここでは、長所を活かして自己PRを作るために「見つける・磨く・伝える」という3つの視点から解説します。
- 見つける:強みに変換できる長所を見つける
- 磨く:再現性のある長所として言語化する
- 伝える職種に合う形で強みとして仕上げる
まずは「強みに変換できる長所」を見つける
「自分の強みがわからない…」という悩みは、実は長所の捉え方次第で解決できるケースもあります。
自己PRに活かせる長所を見つけるには「自分はどんな仕事に向いているのか」を見つけるという目的から逆算して、自分の経験や選択を振り返ることが大切です。
単なる過去の経験ではなく「自分はどんな仕事に向いているのか」という本質的な視点に立ち返ることが、強みに変換できる長所を見出す鍵です。
例えば、興味のある業界や職種を調べてみると、その仕事に必要な資質が見えてきます。
長所を見つけるためには、自己分析が欠かせませんが、自己分析について、キャリエモンに以下のような悩みが寄せられました。
【相談内容】
自己分析をもっと深めたいです。何か良い方法はありませんか…
自分がした選択の理由を、なぜ・なぜ・なぜと突き詰めていこうと思っているのですが、自分の中でそれが納得のいくところまで突き止められません。
そもそも自己分析は「どんな仕事に就いたらいいか知りたい」「面接で強みを聞かれた時に答えられるようにしたい」といった理由で深めるものです。
そのため「自己分析を深める」ことを目的とするのではなく、なぜ自分が自己分析をするのかを念頭に置きながら、次のステップで進めてみてください。
どんな仕事が合うか」から考える自己分析ステップ
- 興味のある仕事や業界を調べてみる
- 惹かれた理由や共通点を探す
- これまでの選択や経験を振り返る
- そこに共通する性質から、自分に合う特性を言語化する
- 企業や職種に応じて、自己PRとして伝わる表現に変換する
このプロセスを通じて、単なる「性格の良さ」ではなく、企業に伝わる「強み」として自己理解を深めていくことができます。
自分の惹かれる仕事を起点に経験を照らし合わせることで、より納得感のある自己PRにつなげていきましょう。
「再現性のある長所」にする
採用側が注目するポイントは「長所が職場で再現できるか」です。
なぜなら、企業は「その人が入社後も同じように成果を出せるか」を見極めようとしているからです。
一時的な成功や性格の良さだけではなく、他の環境でも再現できる行動特性や思考のクセがあるかどうかが、選考では重視されます。
強みとして伝えるには、成果だけでなく「その結果を生んだ行動特性」に注目することが重要です。
再現性のある長所にするためには、なぜそれができたのかを言語化し、他の場面でも活かせることを示しましょう。
再現性を高めるには、以下のような工夫が効果的です。
- 成果に至るまでの課題や工夫のプロセスを具体的に伝える
- 課題をどう認識し、どんな思考で行動を選んだかを明確にする
- 「主張→課題→取り組み→結果」の順でストーリーを構成する
- 他の場面でも応用できる行動特性・姿勢として強みを言語化する
上記の観点を踏まえることで「なぜそれができたのか」「他の環境でも再現できそうか」といった、企業が注目するポイントを押さえた自己PRが可能になります。
再現性のある強みにするための具体例を見ていきましょう。
【例文】
私は「目標達成に向けて諦めずに挑戦できる人間」です。実際に企業で働くことで社会経験を得て、自分の将来像を明確にしたかったので、大学2回生の頃から新卒採用の採用支援をするベンチャー企業の長期インターンに参加しております。そこではテレアポがメインだったので、月に800件の架電と10件のアポイント獲得を目標に設定しました。人材業界の平均アポイント獲得率は1%前後なので、営業を始めたばかりの私にとってはかなり高い目標設定でした。
そのため、最初はなかなかアポイントを獲得することができず、目標達成できない日々が続きました。しかし、ここで目標を低くし、それを達成しても意味がないと考え、高い目標を達成するためにどうするべきかを考えることに注力しました。
そこで私が行った施策は、架電を行う業界のリスト作成の部分から見直し、分析したり、先輩社員と何回もロープレを行ったりしました。その結果、架電を行う業界を抜粋することができたり、トークスクリプトに囚われない会話を行うことができ、現在まで10か月続けてコンスタントに目標達成をすることができています。
御社でも、この「目標達成に向けて諦めずに挑戦できる力」を活かし、〜〜に取り組みます。
こちらの自己PRは以下のように分解できます。
項目 | 内容 |
---|---|
主張 | 私の強みは「目標達成に向けて、粘り強く改善策を講じて挑戦し続ける姿勢」です。 |
課題 | 月800件の架電と10件のアポイントという高い目標に対し、始めはアポイントが全く取れず、目標達成が困難な状態でした。 |
取り組み | ・アポイント率を高めるため、ターゲット業界のリストを見直し分析 ・先輩社員に相談し、何度もロールプレイ(模擬商談練習)を実施 ・トークスクリプトに頼らず、相手に合わせた柔軟な提案に挑戦 |
結果 | 分析と練習を重ねたことで対応力が向上し、以降10か月以上にわたり目標を継続達成できるようになりました。 この経験は、営業職において成果に結びつける再現性の高い行動として活かせると考えています。 |
ロールプレイとは、先輩や同僚と実際の営業トークを模擬的に練習する手法です。
会話の流れや受け答えの工夫を検証しながら、改善点を見つけて本番に活かすことができます。
相談者の「何度もロールプレイを行った」という行動は、自発的な工夫や継続的な努力を裏付ける再現性の高い行動として、企業にとっても非常に評価されやすいポイントです。
「再現性」を示すには、背景となる課題や動機、取り組みのプロセスまで具体的に語ることがカギになります。
応募職種に合った形で長所を強みとして仕上げる
「良い長所だけど、職種と関係あるの?」と面接官に思われないためには、職種や企業が求める人物像に即した伝え方が不可欠です。
柔軟性・協調性・責任感などの性格的特性は「どんな場面で、どう発揮できるのか」を具体化する必要があります。
以下は、職種ごとに長所を強みに仕上げる際に意識したいポイントと、それに沿った具体的な表現の例です。
観点 | 説明 |
---|---|
強みが職種にどう活きるかを明示する必要がある | ・長所そのものではなく「仕事でどう貢献できるか」という形で伝える ・職務内容に即した伝え方をすることで、入社後の活躍をイメージさせる |
抽象的な表現は避け、行動と成果を具体的に示す | 「柔軟に対応した」「解決策を導いた」などの言い回しだけでなく、どのような課題に直面し、どんな工夫をし、結果どうなったのかを定量・定性的に伝える |
意見が出た/参考にした、だけで終わらせない | ・状況・対立構造・判断材料・結果の流れを丁寧に整理して「何をどう考え、どう調整・提案したのか」を伝える ・柔軟性を成果につなげた行動として伝えることで説得力が増す |
応募職種に即した言い換え・補足で長所を強みに変える | ・「柔軟性」だけでは伝わらない場合「調整力」「合意形成力」「代替案を提案できる思考」など、職務で活きるキーワードに変換・補足して伝えるとよい ・企業目線での再定義が必要 |
表で整理した視点を踏まえたうえで、単に特性を伝えるだけでなく「課題にどう向き合い、成果を出したか」まで伝えることが、職種適性をより強くアピールするポイントになります。
実際に、ESの長所欄に「柔軟性」を書いた就活生からも、「営業職にどう結びつけて伝えるべきか?」という相談が寄せられています。
以下のQ&Aでは、職種に合わせた伝え方や、企業に伝わる表現の工夫について詳しく解説されていますので、参考になるはずです。
面接で「長所」を効果的に伝える3ステップ

次は面接の場で長所を効果的に伝える方法を見ていきましょう。
大きく以下の3つのステップです。
- 長所を明確にする
- 長所を端的に伝える
- 具体的なエピソードで長所を伝える
自己PRを書く場合(エントリーシートなどの書き方)でも基本は同じですが、ここでは面接で話す場合に焦点を当てて3つのステップにまとめています。
1.長所を明確にする:具体的な成果やエピソードもピックアップ
「自己PRが面接官に伝わらないのはどう改善すれば良いですか?」の中で、このような相談が寄せられました。
1次面接を4社ほど受けたのですが、面接官に伝えたいことが刺さってない気がします。特に自己PRはいつも深掘りされずに淡々と別の話題に振られることが多いです。
実はこのような「面接官に伝わっているのか不安」という悩みは多いのです。
自己PRで長所を伝えるには、強みが最も表れる経験を1つに絞って深掘りすることが大切です。
その際、なぜその行動を取ったのかという背景や目的、そして取り組みによってどんな成果や変化があったのかまで具体的に示すことで、面接官にも伝わりやすくなります。
以下は、自己PRの例と、より伝わりやすい表現に改善するためのポイントをまとめたものです。
例 | より伝わる表現にするポイント |
---|---|
抽象的な表現:「周囲の個性を引き出しました」 | 「部員の意見を取り入れて活動方針を見直し、展示会開催につなげた」というように、具体的行動と成果をセットで伝える |
エピソードが複数あって焦点がぼやける | 最もインパクトがある1つのエピソードに絞って、背景・行動・結果を深掘りする |
行動の目的や背景が説明されていない | 「なぜ取り組んだのか(例:士気向上・活動参加者の増加)」といった目的から説明する |
成果が曖昧:「うまくいきました」など | 「4年ぶりに展示会を開催」「出席率が30%改善」など、変化を数値や具体例で示すと説得力が増す |
表で示したポイントを取り入れることで、自己PRが面接官に「伝わる内容」へと変わっていきます。
2.長所を端的に伝える:時間内に伝えるための基本構成
「話しているうちに長くなってしまう…」という人のために、ここでは面接で短く伝わる構成テンプレートをベースに、要点のまとめ方を整理していきましょう。
面接では時間が限られているため、長所を伝える際は簡潔さと構成力が求められます。
話し始めに要点を伝えてからエピソードに入ることで、内容が整理されて伝わりやすくなり、印象にも残りやすくなります。
基本構成のポイントは以下の通りです。
構成要素 | ポイント |
---|---|
結論 | 「私の強みは〇〇です」と冒頭で明示し、印象に残す |
具体的な行動行動・工夫 | 「3つの工夫をしました」などとまとめて簡潔に触れ、詳細は深掘りされる形で残す |
成果・変化 | 「その結果、〇〇が達成できました」などで締めることで、取り組みの価値を伝える |
このような構成で話すことで、限られた時間でも伝えたい強みを効果的に届けることができます。
実際に、「自己PRはどこまで話せばいいのか」と悩む声も多く寄せられています。
以下のQ&Aでは、限られた時間の中で印象に残る伝え方や、深掘りにつながる話し方の工夫についてアドバイスされています。
面接前に一度確認しておくと安心です。
3.具体的なエピソードで長所を伝える:行動と成果をセットで伝えるのがカギ
「長所は話せたけど、印象に残らなかったかも…」という反省の声は少なくありません。
面接で長所を伝えるには、抽象的な性格紹介にとどまらず「どんな行動をし、どんな成果を出したか」を具体的に示すことが大切です。
行動と成果を伝える際の基本構成を以下にまとめました。
項目 | 内容のポイント例 |
---|---|
長所の提示 | 「私の長所は謙虚さです」と冒頭で明示し、人柄をベースに信頼感を築く |
行動の説明 | 例1:苦手だった筋力・技術を分析し、自ら練習メニューを設計 例2:チームで練習制度を改善する仕組みを導入 |
成果の提示 | 例1:スタメンに選ばれた 例2:地区大会でベスト4に入賞した」※大会の具体名・レベルがあると説得力UP |
実際に起こした行動も伝えることで、長所に具体性と再現性が生まれ、面接官にも伝わりやすくなります。
実際に「謙虚さ」をアピールしたいという相談も寄せられており、長所を行動や成果とともにどう伝えるかが課題となるケースもあります。
以下のQ&Aでは、複数の成果がある場合の絞り方や、どのように具体的な影響として伝えるべきかがアドバイスされています。
強みをより魅力的に伝えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
自己PRで長所を伝える成功例と改善例|ポイントも解説
「自己PRで長所って、ちゃんと伝わっているのかな?」と不安を感じたら、具体例を見るのが効果的です。
ここからは、自己PRで長所を伝えた具体的な例文をもとに、効果的な伝え方と改善ポイントを整理して紹介します。
自分の伝え方と照らし合わせながら、より伝わるアピールに磨いていきましょう。
成功例:具体性で差をつける
「長所をちゃんと伝えられた!」という成功体験には、いくつかの共通点があります。
キャリエモンに寄せられた自己PRの相談の中には、長所の伝え方が非常にうまく整理されている事例もあります。
例えば、空港管理の事務職を志望した学生は、自身の長所を「前向きに楽しめるところ」として伝えました。
接客アルバイトでの新メニュー導入時、試作段階からマニュアル作成まで細部への配慮を徹底し「その丁寧さが空港の安全・正確さを求められる業務に活きる」と結論づけています。
成功ポイント | 成功理由 |
---|---|
「前向きに楽しむ力」「周囲を巻き込む力」と明示 | 言語化された主張が分かりやすく、印象に残りやすい |
離職率改善に向けた行動が明確に描写されている | 習熟度に合わせた指導計画、定期面談による不安解消など、主体的な取り組みが具体的かつ説得力を持って伝わっている |
空港業務の多部門連携や変化への対応力と結びつけている | 「前向きさ」「巻き込む力」が空港業務の特徴と合致しており、職種理解と適性のアピールになっている |
このように、長所を具体的な行動で裏付け、職種と結び付けることで、自己PRは強く印象に残るものになります。
改善例1:長所が職種とつながっていない
自己PRでは、長所自体は魅力的でも、応募職種とのつながりが見えなければ、その魅力が十分伝わりません。
企業は「この人を採用したら、どんな場面で活躍してくれそうか」を想像しており、職種との結び付きが見えないアピールは評価されにくい傾向があるからです。
「柔軟性」を長所として伝えようとした就活生からも、営業職とのつながりが伝わりにくいという相談が寄せられています。
以下のQ&Aでは、具体的な行動や成果を踏まえながら、志望職種に即した伝え方へと改善するポイントが紹介されています。
【例文】
目標を見据えた上で柔軟に道筋を考え、最適な解決策を導くことができるところ私が在籍していた部活では軽音楽部でバンドを組んでいた時に「ライブで観客を魅了する」という目標を掲げていました。
しかし、そこで照明の動きを活発にしたいという意見と手元が見えにくいため動きを少なくするべきという意見が出ました。
そこで、他のライブではどのような照明を行なっているのかを参考にしたところ、曲の雰囲気によって照明の明るさを変えて、暗い曲では動きを少なめに、激しい曲では動きを出すことで相対的に盛り上がる曲が激しく見えるようにしていて双方の意見が合わさったものができました。
私はこの長所を活かし、これからの社会に柔軟に対応していきたいと考えております。
相談者に対して、アドバイザーから次のようなフィードバックがありました。
- 営業職との結びつきが弱いため「柔軟性」が業務でどう活きるかを明示する必要がある
- エピソードの構造を具体化し「課題・行動・成果」の流れを作るとよい
- 成果を定量的に伝え、インパクトを出したい
これまでのフィードバックを踏まえ、自己PRがより伝わりやすくなるように、課題点と改善の方向性を整理しましょう。
現在の表現 | 指摘された課題 | 添削後の例 |
---|---|---|
「目標を見据えた上で柔軟に道筋を考え…」 | 長所そのものは魅力的だが、職種との接続が不明確 | 営業職で活かせる「臨機応変な対応力」や「合意形成力」と結びつけて記述 |
「意見が出た」 | 対立や課題の構図が曖昧 | 「意見の対立があった」とし、状況を具体的に描写 |
「他のライブを参考にした」 | 何をどう参考にしたのかが不明確 | 「具体的にどのライブのどの部分を調べ、どう改善したか」を明示 |
「双方の意見が合わさった」 | 成果の実感が伝わりづらい | 観客やメンバーからの反応・定量的な結果(例:アンケート満足度)を盛り込む |
「添削後の例」はあくまでも一例です。
実際には自身の経験や状況に合わせて具体性を持たせて記述しましょう。
上記のように、長所と職種のつながりを意識し、具体性と再現性を補うことで、自己PRの評価は大きく変わります。
改善例2:長所は簡潔に伝えると印象が残る
「丁寧に伝えたつもりが、結局何が言いたいか分からなかった…」というケースもあります。
実際、キャリエモンにも「伝えたいことが多すぎて整理できない」という相談が寄せられています。
例えば、面接での自己PRや長所・短所をどう伝えるか悩んだ事例では、情報の量や伝え方を調整することで印象が大きく変わるとアドバイスされていました。
以下のQ&Aでは、その内容と改善ポイントが紹介されています。
内容自体に大きな問題がなくても、情報を詰め込みすぎると要点がぼやけ、印象に残りにくくなってしまうものです。
自己PRでは、全てを話そうとするのではなく、伝えるべき強みを1つに絞る勇気も大切です。
以下の表では、以下の表では、実際に寄せられたQ&Aの相談内容と、それに対するアドバイス・改善提案を整理しました。
区分 | 内容 |
---|---|
相談内容 | 面接時の想定なので、話し言葉になっている箇所がいくつかあります。 この文量の長所は長すぎるかどうかの確認も良ければよろしくお願いします。 |
アドバイス | 長所に関しては、1ターンで話すと少し長くなってしまうのではないかと思いました! 情報を整理して以下のようにするのはどうでしょうか? |
改善提案 | その原因は「具体的なイメージが持てない」だと考えたため、解決するための行動を取りました。 まず行ったことは「会場を見る」という行動です。 元々は舞台案が確定してから下見に行くという順番でしたが、実際に見てからの方が良い舞台案が浮かぶと考えて順番を入れ替えました。 さらに、舞台で作る場所に実際に訪れるという提案もしました。 |
このように、伝えたいことが多くなりすぎて整理しきれない場合には、「1ターンで話すと長くなってしまうのではないか」という視点で情報を整理し、強みをわかりやすく伝える構成に整えることが重要です。
まとめ
自己PRでは、長所を単なる性格の良さで終わらせず、仕事で活かせる強みとして再構成することが大切です。
そのためには、読み手に伝わるかを意識して、構成や表現を整えることも重要です。
また、職種や企業の社風にマッチした伝え方を工夫することで、自己PRに深みが生まれます。
「キャリエモン」には、自己PRや長所に関する豊富なQ&Aが掲載されています。同じような悩みを持つ就活生の相談事例を参考にできるだけでなく、プロのキャリアアドバイザーから、無料で具体的なアドバイスをもらうことも可能です。
「自分のアピールが伝わるか不安…」という方こそ、気軽にキャリエモンを活用してみてください。
加えてES添削や面接対策など、個別にじっくり相談できる「キャリア支援サービス(人材紹介)」も用意しています。
一人で抱え込まず、就活のプロに相談しながら、自分らしい強みの伝え方を一緒に見つけていきましょう。

